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新型コロナウイルス対策!今すぐ飲食店ができる事まとめ

新型コロナウイルスで飲食店ができる対策
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こんにちは、福井(@aomorio)です。

新型コロナウイルスの影響で飲食店は大打撃を受けていますね…。コロナウイルスよりも、コロナウイルスによる自粛の方がおそろしいです。

さて、例年、3月は繁忙期です。今年はギャップがすさまじい。弊店も昨対比で30〜50%の売上減になっています。居酒屋形態もやっているのですが、団体予約は軒並みキャンセルです。非常に厳しい財務状況です。

とは言え、ただただ苦しんでいてもどうしようもないので、コロナショックで売上が下がった飲食店が今すぐできる対策を考えてみました。

ぜひご参考にしてみてください。

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目次

資金繰り対策

飲食店が潰れるのはいつか?赤字になった時か?いや、違います。

飲食店が潰れるのは資金がゼロになった時です。

当日仕入れや支払いサイクルの早い仕入れ業者(市場関係)と取引している飲食店は、コロナショックで急激に現預金残高が減っている飲食店は多いはず

今は現預金がある会社であっても、売上が下がっていれば月末の支払いで一気に現金がなくなることがあります。

まずは今回のコロナショックを何とか乗り越えることです。

現金はお店の体力。体力がゼロになれば試合終了です。資金繰りを改善して体力を少しでも温存しましょう!

ただし、資金繰りだけに頼ることはオススメしません。単なる延命措置に過ぎず、根本的な解決になっていないからです。

①新規融資

国はコロナウイルスの影響で業績が悪化した中小企業向けに、条件を緩和した融資制度を発表しました。

具体的には、日本政策金融公庫などを通じて、売り上げが5%以上減少した企業などは今後3年間、0%台の金利で融資を受けられるようにしたうえで、売り上げが15~20%減少するなどより厳しい経営状況の企業には利子にあたる金額を国が補填(ほてん)し、実質的に無利子・無担保で借りられるようにします。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322241000.html

また直近の発表では、セーフティネット保証に加えて、危機関連保証も初めて発動しています。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200311007/20200311007.html

日本政策金融公庫の新型コロナウイルスに関する相談窓口は下記のウェブページにて確認いただけます。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid_19.html

国だけではなく、当道府県、各自治体でも地銀と提携した融資制度を展開しています。
(例)北海道
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/kny/yuushi/korona-yuushi.htm

融資実行まで時間がかかることが予想されますので、資金繰りが急激に悪化した店舗は早急に相談に行きましょう!

融資の状況も政府の方針により刻一刻と変わってきています。

また、借りたものはいずれ返さないといけません。むやみに新規で借入することはオススメできませんのでご注意ください。

②既存借入の返済猶予をお願いする

資金繰りを改善する方法として、銀行などの既存借入の返済を先延ばししてもらうことです。

『返済を先延ばしする=銀行での格付けが下がる=新規の借入が難しくなる』とされていますが、倒産するよりマシです。

ここは素直に頭を下げて、銀行に先延ばしさせてもらえないか相談しましょう。

利子だけの支払いに変えてもらうことができれば、月数万〜数十万円の資金繰りを改善することができます。

金融庁(銀行の親玉です)からもこのような文章が出ています。

・ 既往債務について、事業者の状況を丁寧にフォローアップしつつ、元本・金利を含めた返済猶予などの条件変更について、迅速かつ柔軟に対応すること

https://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20200306.html

状況が状況だけに応じてくれることでしょう。

③買掛金の支払いを延期してもらう

仕入先などの買掛金の支払いサイクルを少しでも延ばしてもらうことで、できるだけ現金を手元に残しましょう。

たった数日であっても現金が手元にあるだけで安心感が生まれ、自分の心に余裕が出てきます。

ただし、支払い先もコロナショックで厳しいことは間違いありません。一方的な先延ばし要請では、下手すると今後の関係悪化になりかねません。

お互いに厳しい状況を理解しつつ、支払いの延期ができないか、慎重に交渉してみてください。

④家賃の値下げ、支払い延期を交渉する

家賃は固定費として額が大きいため、ここをテコ入れすることができれば資金繰りが非常に楽になります。何より気持ちの面で余裕が生まれます。

大家さんとの関係が・・・と思う方もいらっしゃるでしょうが、大家さんも新しい借り手を見つけるよりは、継続してもらった方が良いとわかっています(解約する結果になったとしても1,2ヶ月でも先延ばししたい)。経済が自粛傾向にある中では、新しい借主を見つけることも難しくなります。

積極的に相談してみましょう。

⑤出費を減らす

資金繰りを良くするには、とにかく手元に現金を残すことです。言い換えれば、出費を減らすことです。

当たり前ですが、出費を減らしましょう。具体的には下記のような項目です。

  • 設備投資をしない
  • 過剰な在庫を抱えない
  • 人件費を減らす
  • 接待を控える など

人件費については、大変心苦しい決断になると思います。従業員の今月の生活を守るのが経営者の責務と思うか、それとも長期的に従業員の雇用を守ることと考えるか、経営者の判断によるでしょう。

なお、出費を減らすという観点で、店舗の電気代を節約するというのは労力の割りに効果が薄いためオススメできません。

集客対策

状況が状況だけに、お店で黙って待っていてもお客様は来ません。積極的に集客を行いましょう!

①既存顧客に呼びかける

既存顧客に対して、素直にコロナウイルスの影響で厳しい状況であることを伝えると来店効果があります。

あなたのお店のファンであれば、厳しい状況を伝えればきっと支えてくれます!ハガキ(DM)やメールを送って来店を呼びかけてみましょう。

「いやいや、顧客リストも持ってないよ!」という方、大丈夫です。安心してください。誰もがリストを持っています。

名刺です。

名刺に書かれている住所やメールにとにかく連絡をしましょう。

「急にDM送ったりして嫌われないかな・・・?」

その気持ちはよくわかります。しかしお店が潰れては元も子もありません。この状況下であれば多少の粗相は許されますし、しっかりと心を込めたお願いをすれば誰も悪い気にはなりません。

②SNSなどネットで呼びかける

一例として、カステリーナグループの統括料理長 関口幸秀(@yukihide_lion)さんのツイートを見てください。

集客に困っている状況を伝えた上で、テイクアウトを提供することをツイートしたところ大反響になっています。

さらに…

冷凍庫も新しく購入されています!(それだけ反響があったということ)

Twitter、Instagram、Facebook、LINE公式アカウント、Googleマイビジネス、YouTube、ホームページで積極的に呼びかけてみましょう!

「そんな時間はない」なんて言わないでくださいね。お店が暇ならやる時間はありますよ!!

商品・サービス対策

新商品の開発、メニューのリニューアルを行うことでお客様にアピールして来店を促します。また、テイクアウトをやっていなかったお店は積極的にテイクアウトメニューも開発しましょう!

商品の見直しでやることを以下の通りまとめたので参考にしてみてください。

①既存メニューの見直し

まずは既存商品の見直しです。この機会に売れ筋を分析して強化したり、売れないメニューを無くして新商品を投入することでメニューのリフレッシュを図ります。(ABC分析というやつです)

②新メニュー・サービスの開発を行う

外食が自粛ムードの中、このタイミングで新しいメニューやサービスを導入することで、お客様の目を引きましょう。

ポイントとしては「コロナウイルスにかけること」です。例えば、体力を付けるために〜、栄養満点の〜、殺菌作用のある〜など、消費者の頭の中にある言葉に引っ掛けて新メニューやサービスを投入していきましょう!

ちなみに、コロナビールは何番煎じかわからないくらいもう使い古されてるので、やらない方がいいでしょう。逆にダサさが目立ってしまいます(汗)

③価格の見直しを行う

コロナウイルスで売上が下がってる、来店客が大幅に減った状況であれば、とにかく来店してもらう施策が必要です。それには思い切った価格の見直しは効果的です。

生ビール 1杯目100円、全員にドリンク1杯 サービス、サイドメニュー半額など。ただし、ある程度お客様が来ているお店は、利益を減らしまう可能性もありえるので価格の見直しは慎重に行ってください。

④テイクアウトを始める・強化する

外食が自粛傾向にある中で、体感としてテイクアウトが伸びてきているように感じます。

自粛、自粛と騒がれる中でも、飲食店を応援する流れも出てきていて、積極的にテイクアウトされるお客様も増えてきているように感じます。

弊店もテイクアウトは以前からやっていましたが、急遽チラシを作って店内に掲示・ウェブで告知を行いました。売れ行きはボチボチ、という感じです。

⑤デリバリーを始める

お店が暇なら自ら商品を持って行く!作戦です。

私の知人が経営しているお店では、今までほとんどやっていなかったデリバリーを1個からでも受けるチャレンジをしています。

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この記事を書いた人

1987年生まれ、青森県出身。
新潟大学経済学部卒業後、外資系IT企業にてSEを経験。その後、コンサルティング会社を経て、2014年に地元青森で合同会社イロモアを創業。2017年に株式会社イロモアの代表取締役に就任し、青森と仙台に合計5店舗の飲食店を開業する。
事業が軌道に乗り始めた矢先に新型コロナウイルスが襲来。難しい選択を迫られる中、「全店舗閉店、事業清算」という苦渋の決断を下す。その背景を綴ったブログは140万PV超えを記録した。
2020年8月、株式会社グラバーを設立。「廃業支援」「中小企業コンサルティング」など倒産の経験を生かした事業をスタート。

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