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カフェのコンセプトの作り方、考え方【PDFプレゼント】

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こんにちは、福井(@aomorio)です。

カフェを開業する意思を固めたら、一番最初にやることは『カフェのコンセプトを決めること』です。

なぜならコンセプトはカフェの全ての方針を決める重要なものだからです。

この記事では、私が実際にやってきたコンセプトの作り方、考え方について解説していきます。

なお、最後まで読んでくださった方には、実際に使っているコンセプトシートをダウンロードできるようにしました。

この記事を読んだ上で、ぜひ使ってみてください!

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目次

カフェのコンセプトが重要な理由

コンセプトは全ての土台になる

コンセプトは、カフェを経営する上で全ての土台になります。

誰をターゲットにした店なのか、立地はどこにするのか、どんな商品なのか、価格は高い安いのか、接客スタイルはどうするのか、営業時間はどうするのか、など、あらゆるカフェの方針がすべてコンセプトで決まってきます。

土台が固まらないということは、その上に作られるすべてのものが不安定です。

家を建てる時に、基礎工事と呼ばれる土台作りに時間がかかります。基礎がしっかりしてないければ上に建てるものがグラついてしまうからです。強固な基礎を作ることができれば高層マンションを建てることも可能です。

カフェも同じです。まずは土台をしっかり作らなければなりません。

自分の店をてっとり早く伝えられる

カフェを開業すると決めたら、さまざまな人を巻き込んでいかなければなりません。

てっとり早く自分の店を伝えるためにはコンセプトが有効です。

伝える相手は、家族、周りの人、銀行、工事業者、取引先、近所の事業者、従業員、将来のお客さんなどなど。。

イメージがまったく想像できないようなカフェに誰が協力してくるでしょうか。逆にコンセプトが明確であれば、すぐに協力を得ることも可能です。

相手「どんな店を開くの?」
自分「これこれこういうコンセプトです。」
相手「おぉ、それなら手伝えるよ。」

このようなことも実際にありえます。

自分の店を伝えるためにもコンセプトをしっかり決めましょう。

「コアコンセプト」と「8つのサブコンセプト」を決める

コンセプトを決める時は、お店の価値となるコアコンセプトと、コアコンセプトを実現するための8つのサブコンセプトで考えるようにします。

コアコンセプトとは

コアコンセプトとは『カフェの価値』そのものです。

コアコンセプトを考える軸として、

  • カフェを利用することでどんな価値が得られるのか
  • その価値は他店と比べて優れているか
  • その価値は価格に見合っているか

この3つを考えると良いでしょう。

要するに、『あなたのカフェを利用した時に得られる価値は何!?』を突き詰めたのがコアコンセプトということです。

一例ですが、私が開いたカフェのコアコンセプトをご紹介します。

<コアコンセプト>
リゾート風のカフェをイメージしたおしゃれな店内で、ふわふわのオムライスや見た目が華やかな2種類の趣向が違ったパンケーキが売り。

さきほどの3つの軸に照らし合わせると、、、

カフェを利用することでどんな価値が得られるのか

→リゾート風カフェの店内でパンケーキを食べることで、まるでリゾートに行ったような気分になれる。

その価値は他店と比べて優れているか

→リゾート風カフェは周りにはない。趣向の違った2種類のパンケーキを食べられる。

その価値は価格に見合っているか

→リゾート風のおしゃれな店内でパンケーキを食べることによって、単なる食事以上の価値を感じてもらえる。

このような回答になります。

サブコンセプトとは

コアコンセプトが決まったら、サブコンセプトを決めていきます。

サブコンセプトとは、コアコンセプトを8つの項目で具体的に表したものです。

  1. ターゲット(顧客)
  2. 利用動機
  3. 出店立地
  4. 商品と価格
  5. 売り方・スタイル
  6. 店舗イメージ
  7. 販売促進
  8. 営業時間

それでは順番に解説していきます。

①ターゲット(顧客)

コアコンセプトを誰に売っていくかを決めます。

(例)ショッピングモールに来ているお客様、20〜40代の女性、カップル

ターゲットをどこまで絞り込むかは永遠の議題です。

人によっては実際に存在している人物像まで具体化した方がいいと言う人もいます。

私の経験では、絞りすぎると集客に苦労します。ある程度大雑把な方が良いと考えています。

②利用動機

自分のカフェをどのような動機で使ってもらうかを考えます。

(例)日常会話を楽しむ場所として。軽めの食事や喫茶利用。パンケーキ目的。

③出店立地

立地について考える時は、自分の店の立地が持つメリットだけではなく、競合や不便な部分=デメリットも書くようにしましょう。

コアコンセプトを実現するための要素がサブコンセプトですので、競合を意識することでコアコンセプトの実現(選ばれる理由)に役に立ちます。

(例)地域の商店街、メイン通りの一角。近くには有料駐車場が多数。同じ通りにはテイクアウト型のスイーツショップあり。同じ通りには感度の高いアパレルショップ、雑貨店あり。

④商品と価格

何を売るのか?どの程度の価格で売るのか?を決めていきます。

(例)①ふわふわの生地で作った見た目が華やかなパンケーキ。価格1,000円〜。
②もちもちとした薄い生地で作った見た目が華やかなパンケーキ。価格880円〜。
③半熟に仕上げた卵をかけた3種類のソースから選んで楽しめるチキンオムライス。価格880円〜。
④彩りのあるタピオカドリンク(店内・テイクアウト)。価格580円〜。
⑤ソフトドリンクが充実している。価格450円〜。

⑤売り方・スタイル

売り方・スタイルでは、顧客に対してどのようにアピールして集客するのかを明確にします。

(例)①見た目が華やかな2種類のパンケーキで女性を集客。
②ファッション性の高いオシャレな店内で女性やカップルを集客。
③トロトロの卵を使ったオムライスによる女性・男性を集客。
④彩りが豊かなタピオカを使ったタピオカドリンクで会話を楽しむ女性を集客。

⑥店舗イメージ

店舗イメージは一言で「こういうお店(イメージ)」を決めます。

(例)日本人の憧れであるリゾート地にあるファッション性の高いカフェをイメージ。

⑦販売促進

どのようなプロモーションで売るのか決めます。このプロモーションとはいわゆるSNSや有料広告だけではなく、看板なども含まれます。

(例)①外観、看板、店頭
②通りを歩く人の導線を考えた看板の配置
③近隣の店舗に集客してもらう(集客できている店と連携する)
④外から見た店内のファッション姓
⑤SNSの活用
⑥地元メディアに取り上げてもらう

⑧営業時間

コアコンセプトを実現するための営業時間を決めます。

(例)11:00〜20:00(L.O.19:30)

コンセプトを『コンセプトシート』にまとめる

コアコンセプトとサブコンセプトを決めることができたら、これらをコンセプトシートにまとめます。

いかがでしょうか。
このようにまとめると、一発でどんなカフェになるのかイメージができると思いませんか?

あとはコンセプトシートに従って(ブレないように)、カフェを作っていくのみです!

ちなみに、いざカフェを作り始めると「あれをやりたい」「これはどうだろうか?」と、発想が豊かになってきます。とても良いことなのですが、だいたいはコンセプトから離れていきます(笑)

たまにコンセプトシートを見直して、ブレがないように進めていきましょう。

まとめ

コンセプトを作ることがカフェを開業する上で重要だということ、そのコンセプト(コアコンセプト、サブコンセプト)の作り方について解説しました。

今回ご紹介したコンセプトシートは下記からPDFをダウンロードできます。

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この記事を書いた人

1987年生まれ、青森県出身。
新潟大学経済学部卒業後、外資系IT企業にてSEを経験。その後、コンサルティング会社を経て、2014年に地元青森で合同会社イロモアを創業。2017年に株式会社イロモアの代表取締役に就任し、青森と仙台に合計5店舗の飲食店を開業する。
事業が軌道に乗り始めた矢先に新型コロナウイルスが襲来。難しい選択を迫られる中、「全店舗閉店、事業清算」という苦渋の決断を下す。その背景を綴ったブログは140万PV超えを記録した。
2020年8月、株式会社グラバーを設立。「廃業支援」「中小企業コンサルティング」など倒産の経験を生かした事業をスタート。

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