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永続的にビジネスを続けるための条件はたった一つしかない!?

永続的にビジネスを続ける条件
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元カフェ経営者の福井(@aomorio)です。

世の中にはビジネスを成功させるためのノウハウやマインドに関する書籍、ブログ記事が溢れています。

最近よく見るのが

思いついたらすぐに行動しよう!

とか、マインド系では

夢を紙に書いて見える場所に貼ろう!毎日見て頭に刷り込めば実現する!

というのが多いでしょうか。

他にも『常に学ぶこと』『謙虚な姿勢を持とう』などなど。

たしかに『行動すること』も『夢を可視化すること』も、永続的にビジネスを続けるためには大事なことです。

しかし、もっともっと大事で、根本的なことをお忘れではないでしょうか。

目次

永続的にビジネスを成功させるための条件はこれだ!

最初に答えを言っちゃいます。

ズバリ、これです。

粗利 > 固定費

ホントにこれ。

何か行動したり、勉強した結果、それがビジネスに良い影響をもたらしたとしても、永続的にビジネスを続ける条件にはなりません。

そういうことじゃなくて、『固定費』よりも『粗利』が高ければ永続的にビジネスを続けることができるんです

「たしかに!!!」と思った方も多いのではないでしょうか。

「どういうことや?」という方も安心してください。次から詳しく解説していきます。

損益分岐点という考え方

これを理解するためには、損益分岐点を知らなければなりません。

損益分岐点とは、『売上高がこの額を超えれば利益が出ていますよ。』『この額を下回れば赤字ですよ。』という分岐を表す売上高です。

ビジネスは、小さくても売上があれば黒字(利益が出る)になるわけではありません。ある一定の売上に達することで、初めて利益が出るようになります。

その仕組を理解するためには変動費固定費について理解しなければなりません。

変動費と固定費とは

変動費とは、売上に応じて変動する費用のことです。固定費とは、売上に関係なく発生する費用です。

以下の表にまとめたので確認してみてください。

変動費売上に応じて変動する費用

例)材料費など
固定費売上に関係なく固定で発生する費用

例)給料、家賃など

変動費と固定費を足したものを総費用と呼びます。

売上が総費用(変動費+固定費)を上回れば利益が出る

下記の図を見ていただければ、売上が総費用(変動費+固定費)を上回った時に利益が出ることをご理解いただけると思います。

左が赤字、右が黒字になっていますよね。この赤字・黒字を分けるポイントが損益分岐点です。

また、変動費は売上に応じて増減していること、固定費は売上に関係なく発生していることもわかりますね。

粗利が固定費を上回れば利益が出る

売上が総費用を上回れば利益が出ることはご理解いただいたと思いますが、もう少し分解してみていきましょう。

変動費は売上に応じて変わっていくので、どうしようもありません。

着目すべきは、変動費から損益分岐点までの落差つまり粗利(売上ー変動費)の部分です。

下記の図をご覧ください。

粗利=固定費

になっていますよね。

ということは、、、最初にお伝えした通り、

粗利 > 固定費

になっていれば利益が出るっていうことなんです!

利益が出るということは、ビジネスを永続的に続けることができます!!

※利益が出ても借入があってキャッシュフローが回らない場合は倒産します…。

固定費を減らすことがビジネスの鉄則

ここまでの話をご理解いただければ、私の言いたいことはわかりますよね。

ビジネスを永続的に続けていくためには、売上を上げることはもちろんのことですが、とにかく固定費を減らすことです!

ビジネスの立ち上げ期に勢い良くオフィスを借りてみたり、プリンターが必要だからって大型複合機をリース契約したみたり、仕事用のスマホを契約してみたり、よくわからない保険を契約してみたり。どれも固定費です。

固定費の怖いところは、気がついたらどんどん増えていて、合算すると結構な額になっているところ。

『粗利 > 固定費』が永続的にビジネスを続ける鉄則だとわかったからには、無駄な固定費を増やさないように意識しながら、定期的に固定費の見直しもしていきましょう。

これから起業する方は、くれぐれも固定費にはお気をつけて!!

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この記事を書いた人

1987年生まれ、青森県出身。
新潟大学経済学部卒業後、外資系IT企業にてSEを経験。その後、コンサルティング会社を経て、2014年に地元青森で合同会社イロモアを創業。2017年に株式会社イロモアの代表取締役に就任し、青森と仙台に合計5店舗の飲食店を開業する。
事業が軌道に乗り始めた矢先に新型コロナウイルスが襲来。難しい選択を迫られる中、「全店舗閉店、事業清算」という苦渋の決断を下す。その背景を綴ったブログは140万PV超えを記録した。
2020年8月、株式会社グラバーを設立。「廃業支援」「中小企業コンサルティング」など倒産の経験を生かした事業をスタート。

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