「カフェの開業、経営をしたい!」
そう思う方にまずおすすめしたいのが本を読むことです。
本は、必要な知識を得られるだけでなく、他のひとの体験談、失敗談等の「経験」を学べる手段のひとつです。
しかし「どの本を読めばいいかわからない」「選べない」という方も多いのではないでしょうか?
今回は現役カフェ経営者である私が「これは読んでおいて損はない!!」カフェの開業・経営に関する本を11冊ご紹介したいと思います。
①「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」日経ビジネス人文庫

飲食店経営を語る上で絶対に外すことができない本です。
ご存知、大手イタリアンチェーン店『サイゼリヤ』を一代で築き上げた正垣氏の飲食店ビジネスのノウハウがギュッと詰まっています。

もっと早く出会っていれば!!と公開するほどの良書です。
今夜の一冊はこちら。https://t.co/jAPSNNM376
— 福井👨🍳カフェ経営者 (@aomorio) January 16, 2019
読みたかった本がやっと届いた。
サイゼリヤ創業者による外食経営の指南書。少し読んで後悔。もっと早く出会いたかった!!!
2016年8月に第1刷、2019年1月に第2刷。じわじわ売れる本は良書。
一文一文がこんなに刺さる本は久しぶりだ。。 pic.twitter.com/R0I3uz1Mlb
開業時のエピソードは、今の時代にそのまま適用できるかと言うと考える必要はありますが、飲食店経営の根本的な考え方を教えてくれます。
まだ読んだことがない方はぜひ読んでください!超オススメです!
②『これからの飲食店 集客の教科書』シリーズ 同文舘出版

一般社団法人 これからの時代の飲食店マネジメント協会 山川博史さんが監修された『これからの飲食店 教科書』シリーズ!
世の中には飲食店コンサルタントはたくさんいますが、それぞれ得意分野があります。この本はテーマごとに著者違っているので、それだけで信用ができます。
もちろん内容も教科書的に網羅しつつ、読みやすい構成になっています。
飲食店のイロハを知りたいという方は、ぜひこの3つを読んでみてください。
③「カフェをはじめる人の本」成美堂出版編集部

Twitterでも紹介しました。
カフェ開業本ってキラキラ☆な内容が多いんだけど、この本は実際に開業した方にインタビューして書かれた本なのでリアルだ。オススメ!
— 福井👨🍳カフェ経営者 (@aomorio) January 11, 2019
・資金は無限ではない
・毎日開店するための体力と健康が大切
・できる理由を探す 等
これだよこれ!現実的!
カフェをはじめる人の本https://t.co/8o6EVQz4pl pic.twitter.com/mwBC8SPfcS
こちらは6店の情報が載っています。
ひとりか二人で経営している、小規模のお店を開きたいひと向けの本です。
田舎ではなく、どれも都会のカフェ経営で参考になります。
何より、カフェ経営本にありがちな『キラキラした』内容ではなく、割りと現実的なことを書いているのがポイント高いです。
④「DIYで、カフェをはじめました。オーナー9人に学ぶお店のはじめ方、つくり方」雷鳥社

カフェを自らの力で作り上げたオーナーに取材したハウツー本です。
DIYの経験談、失敗談や実際の作り方まで載っているので、初期費用を抑えて、自らの力でカフェを作りたい方におすすめです。
そんな私も1店舗目は完全DIY、2店舗目は半分がDIYで仕上げました!(ドヤァ
⑤「外食の天才が教える発想の魔術」/フィル ロマーノ

飲食店の原理原則が集約されています。
大切なことって歳月がいくら流れようとも変わらないものだと感じられる1冊です。
ただし現在は廃盤になっているようで中古しか手に入りませんのでご注意ください。
⑥「飲食店開業・経営の成功メソッド」/鬼頭宏昌

飲食店の原理原則が書いてあるのはもちろん、より具体的で実践的な本です。
上述した『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』よりも、さらに具体的でノウハウを体系立てような実践的な本です。
サイゼリヤの本は、どちらかというと正垣さんという人物が考えるノウハウのイメージです。
今回紹介する本は開業しようとしているひとはもちろん、経営に悩んでいるひとにもおすすめです。
長く愛読されているのがその証拠でしょう!
⑦「珈琲抽出の法則」/田口護、山田康一

コーヒー自家焙煎の第一人者である田口護さんが監修した『珈琲抽出の法則』です。
やはり、コーヒーと言ったらカフェバッハの田口さんでしょう!
「こうすれば美味しいコーヒーが淹れられる!」といった限定的な表現ではなく、自分らしいコーヒーの淹れ方のヒントをくれます。
⑧「The Handbook of Latte Art “Team Ogawa” ラテアート教本」旭屋出版MOOK

ラテアートの基本情報が満載、初心にかえるためにも傍に置いておきたい1冊です。
ラテアートを描くうえで最も重要になるのがフォームド(スチームド)ミルクです。
私もふわふわ加減、撹拌時間をうまく調整できなくて苦労しました。
この本には、そのフォームドミルクを綺麗に作る方法が記載されています。
ラテアートはだいぶ一般的になり、今や見慣れたものになっていますが、注文したカフェラテにアートが描かれているとうれしくなるものです。
⑨「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」堀江貴文

おそらく飲食畑を歩まれてきた方には少しばかりムカッとする本(笑)
しかしさすがホリエモンと言えばいいのか、ビジネスとしての飲食店を成り立たせるにはどうしていけばいいのか。
この本にはヒントが盛りだくさんです。
⑩「グルメ他動力」堀江貴文

続けてホリエモンの本をもう一冊ご紹介します。
飲食店経営に関する提言的1冊。
「どうやって人気店を作り、利益を出していくのか」競争の激しい飲食業界で勝ち残っていくためのノウハウ本として、十分読み応えのある本です。
経営戦略を苦手と思う方も、この本は読みやすいので一読をおすすめします。
⑪「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」小林せかい

「未来食堂」の運営に関する情報が整理され、とても詳しく書かれているのに、再現性は低いであろう1冊です。
それでもこの本を推す理由は、著者が子どもの頃から思い描いていた理想を、試行錯誤しながらも現実にした、その経緯を惜しげもなく書いているからです。
⑫「しょぼい喫茶店の本」/池田達也

この本は、カフェ経営をガチガチの頭で考えすぎて何もできないという方にオススメです。
特別な才能を持ち併せた起業家、というよりは、等身大のどこにでもいるような青年がどのように経営を軌道にのせられたかが書かれています。
働き方、働く側の意識が変わってきてる現在では、意外と他業種で働く人にも、就職活動に挫折しそうな学生の方にも参考になるなぁと思って読みました。
まとめ
以上の12冊が、カフェ経営をしたい方におすすめの本です。
特に、成功事例や試行錯誤した経緯は、開業後にも役に立ちます。
何より「みんな苦労してるんだなぁ…自分もがんばろう!」と思わせてくれるので、知識的なことよりも気持ち的な面でとても支えになりますよ。
飲食業界では働き方が多様になってきており、カフェ経営自体も従来の運営方法に限らず、あたらしい視点、切り口が必要になってきています。
インターネットの情報では得られない、リアリティのある情報はぜひ本を読んで学んでください。
私はどんなに忙しくても毎月数冊は本を読むようにしています。
ちりも積もれば山となる!!
コメント